クラシックギター初心者が練習曲を選ぶ時、いちばん大事なのは「何を弾くか」より「どの順番で弾くか」です。
初心者が練習曲を探すとき、多くの人は「簡単な曲」や「有名な曲」から選びます。ですが、曲を並べるだけでは、技術はなかなか積み上がりません。
この記事では、クラシックギター初心者の練習曲を選ぶ考え方と、30年の経験から設計した全30曲のロードマップの全体像をお伝えします。
クラシックギター初心者の練習曲は「順番」で決まる

難しさの順では、技術が積み上がらない
練習曲は、演奏の難しさの順に並んでいるものが多くあります。やさしい曲から、少しずつ難しい曲へ。この順序は一見、理にかなっています。そして、いきなり難しい曲にステップアップすることも、現実的には難しい事も事実です。
しかし、これは「弾きやすさ」の順であって、「技術を身につける順」とは限りません。難しさの順に進んでも、右手の技術が整わないまま、先の曲に進んでしまうことがあります。
前の曲で身に着けたことが、次の曲の前提になる
私が30年かけてたどり着いた原理は、シンプルです。
前の曲で身に着けたことが、次の曲の前提条件になっていること。
コンピュータで例えるなら、OS(コンピュータの基本となるソフト)を入れる前にアプリを入れようとするようなものです。動くこともあるかもしれませんが、どこかで必ず不安定になります。クラシックギターの右手にも、基礎のOSを先に作るという順番があります。

上達しない人の多くは、間違った曲を、間違った順番で練習しています。
これは能力の問題ではなく、設計の問題です。正しい順番で練習すれば、誰でも確実に前に進めるでしょう。間違った順番では、どれだけ努力しても同じ壁に何度もぶつかり続けます。
私は長い期間この「順番」について考えました。
- どの技術を先に身に付けるべきか
- どの曲が次の曲の前提条件になっているか
- どの練習が、後の練習で突然生きてくるか。
その結果辿り着いたのが、Freeman 365 Studioの30曲の地図となります。
ギター初心者が最初に練習する曲の選び方

ここでは具体的な曲名ではなく、最初の曲を選ぶ基準をお伝えします。
1.練習の目的が一つに絞られている曲
親指(p)だけ、特定の指のペアだけなど、一度に鍛える要素が一つの曲を選びます。(目的ができる限りシンプルであることです)
2.同じ動きの繰り返しで完結する曲
p・i・mが同じパターンで動く曲などは、指の連動を身に着けやすくなります。特定のパターンで指を動かし曲が成立することで、曲の完成と技術習得が一緒にでき、指の動きに集中することができます。
3.無理のないテンポで弾ける曲
速さを求める前に、音の粒を揃えることを優先します。
自分でコントロールできる速度で、力まず、途中で止まったり動作が崩れたりせずに弾けることが重要です。
右手の各指の役割や練習方法は、クラシックギターの右手|p・i・m・aを分けて練習する方法で詳しく解説しています。

全30曲を3つのフェーズで設計した理由

Freeman 365 Studioの練習設計図は、30曲を3つのフェーズに分けています。曲ごとに明確な役割があり、順番にも根拠を持たせています。
Phase 1:右手の基礎を構築する(7曲|梅プラン相当)
最初の7曲は、右手の基礎(OS)を構築することに特化しています。
- 親指(p)にフォーカスした曲
親指の独立、低音弦の支配力、アポヤンドとアルアイレの使い分けを身に付けることが目的となります。 - 中指(m)にフォーカスした曲
中指の独立、アポヤンドで奏でる癒しのメロディーラインを習得することにフォーカスされています。 - 薬指(a)にフォーカスした曲
薬指の独立、独立させることが比較的難しいa指の特徴を活かしたメロディラインをベースに習得が可能です。
右手OS構築の総合曲含め、この7曲を終えると、右手の4本指が独立して動く状態が作られ、「指のことを考えずに、音楽のことだけを考えられる」準備が整います。
この段階が梅プランです。右手のOSなしに先へ進んでも、砂の上に建物を建てることと同様になります。
Phase 2 音楽として表現できる段階(8曲|竹プラン相当)
次の8曲は、技術が音楽になる段階を設計しています。
- スケールにフォーカスした曲
指板全体を使った音の流れを身体に入れることが目的です。 - メロディフォーカスの曲
旋律を際立たせる右手の意図的なコントロールを訓練します。 - テンポフォーカスの曲
メトロノームからの自立と、音楽的なテンポの揺らし方を学びます。
このフェーズを通過すると、演奏を聴いた人が「上手い」ではなく「音楽的だ」と感じるようになります。技術と音楽性が統合された状態です。
この段階が竹プランです。
Phase 3 演奏会仕様への到達(15曲|松プラン相当)
残りの15曲を含めた松プランでは、演奏会仕様の演奏能力を構築します。
- トレモロフォーカスの曲
a・m・i・pが完全に独立して、高速で繰り返す運動を身に付けます。これはクラシックギターの技術の中で最も難しい部類に入るでしょう。 - ポリフォニー(多声部)にフォーカスした曲
複数の声部が独立して鳴る状態を作ることを目的としています。 - トレモロ、メロディ、リズム、テンポ、スケール、それぞれにフォーカスした総合応用曲
1曲1曲が一つの目的にフォーカスされています。
それは、重要な項目を習得するために必要な設計だからです。
このフェーズの曲を弾きこなすとき、右手の動きに意識はほとんど向いていないでしょう。
- 音楽そのもの
- フレーズの呼吸
- 音色の変化
そういったことだけを考えながら演奏できていることを目指します。それが、30曲の地図の終着点です。
松プランで手に入るもの

全30曲+完全ロードマップの構成
松プランには、全30曲の楽譜と、完全なロードマップが含まれております。
- 完全ロードマップとは?
-
- 各曲の役割
- 練習の意図
- その曲で身に付けるべき技術要素
- 次の曲との接続関係
これらを示した設計書です。
楽譜だけでなく、「なぜこの曲を、今練習するのか」が全て書かれています。
地図として見たとき、楽譜が「地形図」で、ロードマップが「ルート案内」です。両方あることが、目的地への最短ルートの手助けとなるでしょう。
単曲購入との違いと費用対効果
私の設計図は単曲でも購入(アクセス)できます。
松プランは30曲をまとめて、ロードマップ付きで取得できます。単曲を30曲個別に揃えるより、はるかに費用対効果が高く設定しております。さらに、ロードマップは個別購入では手に入りません
松プランのロードマップがあることで、30曲の地図が完成します。
全30曲のロードマップが合う人
松プランが合うのは、どんな人かを正直にお伝えします。
一人で長く続けたい人へ
この設計図は、曲を通しギターの楽しみを最大に引き出し、最短効率で上達へ向ける事。
そして、一人で静かに、長く弾き続けたい方のために作られています。
発表しなくていい。評価されなくていい。ただ、確実に上達しているという実感を持ちながら、ギターを楽しみ続けたい。そういう方のための地図です。
また、時間が限られている方に特に適しています。週3回・15分という時間設計を前提に作られているから、忙しい方でも自分のペースで進められます。
今すぐ手に入れる方法
まずメールアドレスを登録すると、練習のベースとなる15分練習設計図が無料で届きます。その後、数日かけて松プランを含む全ラインナップの特別価格案内をお送りします。
急がなくて大丈夫です。じっくり読んで、自分に合うかどうかを判断してください。
地図を持って練習する人と、持たずに練習する人では、同じ練習時間で辿り着ける場所が変わるでしょう。どちらが正しいということではない。ただ、地図があれば、今自分がどこにいるかが分かる。次にどこへ進むかが分かる。それだけのことです。
クラシックギター初心者の練習曲|よくある質問
初心者は、最初に何から練習すればいいですか?
右手の基礎を作る事から始めるのがおすすめです。目的ができるだけシンプルに絞られた曲を選ぶと、何を身に着けているかがわかりやすくなります。
何曲くらい練習すれば上達しますか?
曲数より、曲順と目的の方が大切だと考えています。上達の速さには個人差があるので、期間を断定することはできません。
独学でも、曲順を自分で組み立てられますか?
組み立てられます。まずは「前の曲で身に着けたことが、次の曲の前提になっているか」を確かめてみて下さい。練習時間の組み立て方は、15分練習の設計図でまとめております。

まとめ:曲の「順番」を設計する
クラシックギター初心者の練習曲は、曲そのものより、順番で結果が変わります。前の曲が次の曲の前提になる設計があれば進めます。
まずは、練習の地図になる無料の15分練習設計図から始めてみてください。Freeman 365 Studioには、松・竹・梅の3つのプランがあります。全30曲と完全ロードマップをセットで用意しているのは「松プラン」です。詳細は無料登録後にご案内します。
