毎日ギターを触っているのに、弾ける曲がなかなか仕上がらない。練習時間を増やしても、同じところで止まってしまう。
この記事では、練習時間を延ばす代わりに、15分の中身を設計し直す方法を、4つのステップにまとめて解説します。
クラシックギターやソロギターで、限られた時間で曲を仕上げたい方に向けた内容です。一生モノの練習設計図を体感してみてください。
- 毎日の練習時間を、長くとれない方
- 同じ個所で、何度もつまずいてしまう方
- 練習が自己流になっていると感じる方
ギターの練習は「長さ」より「触れる回数」と「中身」で決まる
上達しない原因を、練習時間の不足だと考えて、1回の練習を長くしようとする人は多いです。ですが、長い練習は続けにくく、ギターを手に取る回数そのものが減ってしまう事があります。
私は、まず練習を長くするのではなく、できるだけ多くギターに触れる機会を創ることが大切だと考えています。
そのために、15分という短い時間に収めた上で、その中身を最短効率で実践できるよう設計します。
15分練習設計図|4つのステップ

ギターの練習に使う15分を、次の4つに分けて組み立てます。
- チューニング|1分
- ウォームアップ|3分
- メイントレーニング|9分
- 見直しと仕上げ|2分
ステップ1:チューニング|1分

ギターを開放弦でチューニングします。
チューナーで6弦から1弦まで合わせるときは、倍音を拾ってしまうので、他の弦はミュートして合わせます。
最後に、和音で響きを確認し、ズレがあればここで微調整します。
開放弦だけで合わせても、実際に弦を押えた時の音程のズレが残るからです。
私の設計図では、ギターの倍音が響き易く音程を確認しやすい和音「Eadd9」を使っています。
たかがチューニングと思いがちですが、ギターは弦を押える事と、開放弦の倍音の両方がかかわるので、意外と奥が深い作業となります。
このチューニングが適正に完了していないと、どれだけ練習しても良い演奏にならないので注意!
ステップ2:ウォームアップ|3分

練習に入る前のウォームアップは、スポーツなどと同じように大切です。短い時間で、2種類をテンポよく回します。
アルペジオ・ウォームアップ
右手の全ての指を使い、1本ずつ独立させて弾きます。
全ての指がバランスよく使用でき、次の音にスムーズに接続できるよう設計されています。
メロディ・ウォームアップ
メロディを際立たせるため、アポヤンドで弾きます。
最初は薬指(a)、繰り返しでは中指(m)で弾き、両方の指で音を確認します。
速く弾いて終わるのではなく、音と指の動きを確認しながら進めます。
目的は、弾く事ではなく指を慣らす事と、今日のコンディションを確認する事です。

番外編|爪の確認
このウォームアップパートでは、爪の状態も確認できます。
音の引っ掛かりやざらつきなどのノイズがあれば爪を整え、最後にスピードを上げて繰り返して完了です。
ステップ3:メイントレーニング|9分(取り出し練習)

時間の大半を使うのが、メイントレーニングのパートです。ここでは、通し練習を繰り返しません。
メイントレーニングで扱う曲は今あなたが取り組んでいる楽曲が対象です。
フリーマンギターシステムの松プランなどのライセンスをお持ちの方は、その楽曲が対象となります。
曲を通して弾く前に、まず曲を3つの役割に分けてみます。
- メロディライン
- ベースライン
- 和声
それぞれがどう動いているかを確認する。
これが曲の骨組みです。
骨組みが見えないまま通し練習をしても、引っかかる箇所は毎回同じ場所で起きてしまいます。
骨組みを確認したら、次の手順で「取り出し練習」を行います。
- 引っかかったフレーズを、2~4小節の単位で区切る
- そのブロックだけを、ゆっくりしたテンポで、正確に弾けるまで繰り返す
- 正確に弾けるようになってから、前後のフレーズとつなげて確認する
- 個別に仕上げたブロックを、少しずつ元のテンポに戻しながら通しでつなげる
この「取り出し練習」(引っかかる場所だけを直す方法)は、一見すると遠回りです。
ですが、結果として曲全体を最短で仕上げる方法だと私は考えています。
ここで初めて、淀みのない演奏に近づく感覚を体験できるはずです。
ステップ4:見直しと仕上げ|2分

最後の2分は、今日の成果を確認し、細部を磨く時間です。
- 今日、取り出し練習をした個所を、もう一度単体で弾いて確認する
- 通し演奏を1回だけ行い、音の粒立ち、強弱、フレーズの終わり方を、自分の耳でチェックする
単体の確認で崩れる箇所があった場合、明日以降も同じ場所で引っかかる可能性が高いので、必ずここで確認します。
この時間は直すというより、磨くための時間です。
動画で15分練習設計図の実演を見る
15分練習設計図の考え方と実演は、動画で解説しています。動画で扱っている部分の楽譜も、動画内で公開しています。
15分練習設計図のフルバージョンを受け取る
記事と動画では、設計図の考え方と、一部の実演を扱っています。
全パート分のフルバージョンは、メール登録をすることで無料で受け取れます。
登録すると、5日間にわたってメールをお届けします。以下の登録フォームで内容をご確認下さい。
まとめ|15分の中身を設計すれば、ギターの練習は仕上がりに変わる
練習は、長くするより、中身を設計することで変わります。
ギターに使うあなたの貴重な練習時間(15分)は、次の4つで組み立てられます。
- チューニング(1分)
- ウォームアップ(3分)
- メイントレーニング(9分):骨組みを見て、引っかかる箇所を取り出す
- 見直しと仕上げ(2分)
合計15分の練習設計です。
大切なのは、通して弾きなおすことではなく、引っかかる箇所だけを取り出して直す事です。
まずは今日の15分から、試してみてください。
