ギターを始めたいと思いながら「40代からでは遅すぎる」「50代からでは身体がついていかない」と感じて踏み出せない方は多いと思います。
あるいはそう言われてやめてしまった方もいるかもしれません。しかしこの考えは、楽器習得の実態と一致していません。
40代・50代からギターを始めた人には、10代・20代とは異なる、継続において非常に有利な条件が揃っています。今回はその条件を具体的に整理します。
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ギターを始める40代・50代が有利な理由
理由① 動機が内発的である
10代・20代でギターを始める人の多くは、外部のきっかけが多くあります。
- バンドをやっている友人に誘われた
- 好きなアーティストに影響を受けた
- 習い事として親に勧められた。
これらは外部からの動機であり、そのきっかけが消えるとやめやすい構造になっています。
40代・50代で始める人は違います。「自分が弾きたいから」という純粋な内発的動機が多くなります。
この動機は、外部の状況に左右されません。仕事が忙しくなっても、友人関係が変わっても、「弾きたい」という気持ちは自分の内側から来ているため、消えにくい構造になります。
理由② 目標が現実的でシンプル
40代・50代でギターを始める人は、プロになろうとすることは少ないと思います。バンドで有名になろうとすることも少ないかもしれません。
- 好きな曲を一曲弾けるようになりたい
- 一人で静かに弾く時間を持ちたい
これらシンプルで達成可能な目標を持っています。
この目標は、達成した瞬間に充実感を生み、次の小さな目標への意欲につながります。非現実的な目標と現実のギャップに苦しむことがないため、必然的に継続率が高くなります。
理由③ 自分のペースで進む許可を自分に出せる
40代・50代は、他者の評価より自分の満足を優先できる段階にあります。下手でも続けられる。誰かと比較しないこともできる。自分のペースで進むことだって可能。
この許可を自分に出せる人は、ギターに限らず何でも長く続けられます。若い頃は「早くうまくなりたい」という焦りが練習の質を下げることがありますが、人生経験を積んだ40代・50代には、その焦りが薄くコントロール可能な領域に入っていることが多くあるでしょう。
焦りがない練習は、純粋に楽しいです。そして、楽しい練習は続きます。
理由④ 集中できる時間と空間を作れる
- 子どもの独立
- ライフスタイルの安定
- 自分の時間への主導権
40代・50代にはこれらの条件が揃い始めます。
毎晩30分、自分だけのギターの時間を確保できる生活設計が可能になります。
サイレントギターのような楽器があれば、夜の時間に音を気にせず弾けます。この条件は、外部の制約が多い若い世代より明らかに有利と言えるでしょう。
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身体的な懸念への正直な回答
指が動かなくなるのでは?
40代・50代の指が10代と比べて動きにくいのは事実でしょう。しかしクラシックギターは(特に)速いパッセージだけが音楽ではありません。ゆっくりしたテンポで、一音一音を丁寧に弾く演奏は、年齢に関係なく美しく感じるでしょう。
むしろ年齢を重ねた人の演奏には、若い人には出せない「深み」が宿ることがしばしばあります。速さで競う音楽ではなく、表現する音楽として向き合えば、身体的な制約は思ったより小さくすみます。
このような観点からも、長く歴史を刻むクラシックギターは長く楽しむといった観点ではとても有意義な選択になる可能性を秘めていますね。
記憶力が低下しているのでは?
楽器の習得に必要な記憶は、意識的に覚える記憶より、繰り返しによって身体に染み込む記憶が多くあります。
毎日少しずつ繰り返すことで指が動きを覚える。この種の記憶は年齢による影響が比較的小さいと言えるでしょう。
習慣的な繰り返しが最も重要な習得方法である楽器において、40代50代の記憶力は大きな障壁になり難いと言えます。
実体験からの変化
実体験より、誰よりも速く・かっこよく演奏をしたい強い気持ちは10~20代で完全に変化しました。
それはギターの純粋な魅力に変化があったからです。
指が動かなくなったわけでも、曲が覚えられなくなったわけでもないです。
純粋にかっこいい、これが弾きたいと思う音や速度がスピードや視覚的なものではなくなった、ということです。
一人で音を奏でる時間がこれほど尊く、何ものにも変えられない心地よさを感じることは、年々増していくように感じます。
まとめ:40代・50代は、ギターを始める最良のタイミングの一つです。
- 内発的な動機
- 現実的な目標
- 焦りのなさ
- 自分のペースへの許可
- 集中できる環境
これらは全て、40代・50代だからこそ持てる条件になります。今から始めることは決して遅くありません。
そして、ギターは一生モノの趣味になるだけのポテンシャルを持っています。
今だからこそ持てる条件があるはずです。今日、最初の一音を鳴らしてみてはいかがでしょうか。
