こんにちは!フリーマンです。
クラシックギターは右手(弦をはじく方の手)のテクニックで弾く指、弾く位置、弾き方だけで様々な音を創り出す事ができます。
以前、以下の記事(ラグリマの紹介)で触れた内容より抜粋します。
1.やわらかい音・かたい音(弦をはじく右手の位置による音) →2種類
2.強い音・弱い音(アポヤンド・アルアイレ奏法による音) →2種類
3.大きい音・小さい音(弦を強くはじくか弱くはじくか) →2種類
4.音質を楽しむ(右手のどの指でメロディを奏でるか) →3種類
計4カテゴリ9種類で24通りの音が創れます、分かり易く分けたことだけご容赦願います。
シンプルに9種類としましたが、これらの良い音を奏でるための弾き方について少し深堀をしてみたいと思います。
エレキギターには数多くのエフェクター(音響効果を与える機器)があるように、クラシックギターには右手があります!
地味さはありますが、奥は深いです。
「ニヤニヤ」しながら自然な音を楽しんでいきましょう(笑
やわらかい音・かたい音
まずこの2種類、見ていきましょう。
弦をはじく位置だけで音を調節するシンプルなものです。
- ①やわらかい音
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サウンドホール(ギター中央の穴が開いているところ)に近いほど音が柔らかくなります。
場所でいうと、こちら
サウンドホール付近(やわらかい音) - ②かたい音
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サドル(ヘッドから一番遠いところで、弦を支えるパーツ)に近いほど音が固くなります。
場所でいうと、こちら
サドル付近(かたい音)
弦をはじく位置だけで随分と音の雰囲気が変わります。
是非、なにか楽曲を弾きながら音の変化を楽しんでみましょう♪
強い音・弱い音(アポヤンド・アルアイレ)
こちらはクラシックギター特有のテクニックになります。
シンプルな弦の弾き方だけで、音のコントロールをすることが可能です。
- ③アポヤンド‐強い音
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次(隣)の弦に寄りかかるようにして弦を弾くテクニック
はっきりとした音が特徴で、強い音を出す時に効果を発揮。
- ④アルアイレ‐弱い音
-
次(隣)の弦に触れないようにして弦を弾くテクニック
ギター全体の音を響かせる事ができ、弱い音を出す時やテクニカルに演奏する時に効果を発揮。
こちらのテクニックの深堀に関しては、以下の記事で解説をいたしました。
もしご関心がある方はこちらを参考にしてください。
大きい音・小さい音
こちらのポイントは少々コツを要します。
特に「大きい音」を出す時です。
- ⑤大きい音
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強く弾くのではなく、「押し込んではじく」ことで大きな音を出す事が出来ます。
画像で確認していきましょう、ギターを正面から見た感じです。
弦を引かない(正面から見た図) こちらの力ではなく
弦を押す(真上から見下ろした図) こちらへ押し込んではじくことで大きな音を出す事が出来ます。
この方法が一番力が入らず、自然なまま、大きな音を出す事ができます。
- ⑥小さい音
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こちらはシンプルで、弱く弦を弾く事で調節します。
「①やわらかい音」で紹介した方法と混ぜる事で、更に小さい音を演出する事が出来ます。
サウンドホールに近い位置を弱く弾くと更にあたたかく小さい音が堪能できます。
音質を楽しむ(i/m/a)
メロディラインは基本、「i/m/a」の指が担います。
これら「i/m/a」の指ごとにも特徴が存在します。
「どの指で弾くか」だけで音質が変わり、変化を楽しむ事ができます。
しかし本件は爪の形や強さ等でも変化する為、あなたしか持ち合わせない特徴になるかと思います。
そのためあまり参考文献を目にしたことがありませんので、以下音質はフリーマンの個人的見解とさせて下さい。
ぜひ、ご自身で特徴をつかみ楽しみの一つとしてみましょう。
- ⑦「i」の音質
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シャープではっきりした音
- ⑧「m」の音質
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クリアで爽快な音
- ⑨「a」の音質
-
あたたかく女性的な音
これらの特徴をつかむだけで、ギターを弾く事が何倍も楽しくなります
最後に
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
できるだけシンプルに考えるため4カテゴリ9種類としましたが、ギター1本でこれだけの音を堪能する事が出来ます。
今回は組み合わせることで24通りの音を創れますが、これらをさらに細分化し組み合わせることで音の種類は何倍にもなります。
これがギターを無限に楽しむ要素の一つとなっているのだと感じます。
冒頭に紹介しました「ラグリマ」という曲ですが、こういった観点からも奥が深い楽曲と感じます。
是非一度弾いてみて下さいね♪
少しでもギターの魅力が伝わり、これからギターを始めよう、もう一度ギターを手に取ってみようといった方々の一助になれたら幸いです。
是非フリーマンのギターチャンネルも覗いて頂けますと嬉しいです!