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30年ギターを弾いてわかったこと

30年ギターを弾いてわかったことを解説

技術より先に変わるのは、音楽との向き合い方です。

目次

長く続けた人だけが知っていることがあります。

ギターを始めたばかりの頃、私が考えていたのは「どうすれば早く上達するか」だけでした。
正しい指の動き、正確な音程、きれいな音色(初期はエレアコやエレキギターを弾いていたため、正確なピッキングでの早弾きなど)。技術のことばかりを考えていた時期があります。

練習のたびに「今日は昨日より上手く弾けたか」と自問し、ミスや弾けないフレーズがあると落ち込んでいました。しかし長く弾き続けるうちに、本当に大切なものが少しずつ変わっていきました。
この記事では、ギターを長年弾いてきた経験から気づいたことを、正直にお伝えします。

これはギターの技術論ではありません。ギターを続けてきた人間だけが見える景色の話です。

最初の1年で気づいたこと

うまくなることより、続けることが先だった

始めた頃は「早く弾けるようになりたい」という焦りがありました。上手な人の演奏を見ては「自分はまだあのレベルには程遠い」と感じ、練習が楽しくなる前に疲弊していた時期があります。しかし今思い返してみると実際に大切だったのは、下手でも毎日少しずつ触れ続けることでした。

劇的な上達は突然訪れます。ある日突然、昨日まで弾けなかったフレーズが指に馴染む瞬間があります。しかしその瞬間は、(今思うと)地味な積み重ねの後にしか来ません。
焦りながらも「毎日弾きたいフレーズを弾きたいだけ弾く」スタイルに変更してからは、練習が義務から楽しみに変わりました。ギターの上達は、無理せず急がない人間が最終的に一番遠くまで行ける構造になっていると感じます

音を出すことより、音を聴くことが上達を加速した

自分の音をよく聴くこと。これが最も効果的な練習でした。多くの初心者は「弾くこと」に集中しすぎて、「聴くこと」を後回しにしています。何を弾いているかより、どんな音が出ているかに意識を向けると、自然に指の動きが変わっていきます。

(録音機材等で)練習を録音して聴き返す習慣を持った日から、上達のスピードが明らかに変わりました。自分の音を客観的に聴くと、直すべき点が自分でわかるようになります。先生がいなくても、録音と再生があれば、ある程度のフィードバックは自分で作れます。ギターの練習において、耳を育てることは指を育てることと同じくらい重要です。

毎日触れることと、毎日上達することは別のことだった

上達は直線的に進みません。毎日練習していても、停滞を感じる時期が必ず来ます。

この停滞期に「自分には才能がないのかもしれない」と思ってやめてしまう人が多いのではないでしょうか。

しかし停滞期は、表面上は進んでいないように見えて、脳と身体が内側で整理をしている時間ともいえます。
停滞期を越えた後に、必ず次の段階が来ます。

どんなことにも言えますが、停滞期を越えた後の段階を知っているかどうかだけで、継続できるかどうかが決まります。


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3年以上続けてわかったこと

ギターは「弾けるようになる楽器」ではなく「一生かけて深まる楽器」だった

ある程度弾けるようになると、次の課題が見えてきます。最初は「コードが押さえられない」という壁があります。
それを越えると「音が繋がらない」という壁が来ます。
さらに越えると「表現が薄い」という課題が見えてくる。これはゴールが遠のいているのではなく、楽しめる領域が広がっているということです。

ギターは弾けた瞬間に終わる楽器ではありません。弾けるほど、さらに弾きたくなる楽器です。(間違いなくそう思います)
この構造を知っていれば、目の前の壁に圧倒されずに済みます。壁は行き止まりではなく、次の景色への入口です。ギターを長く続けている人は、この感覚を体で知っているのだと感じます。

一人で弾く時間の質が、演奏の質を決めた

「人前で弾く機会があるかどうか」は本質ではなく、一人で弾く時間にどれだけ集中しているかが、演奏の質をそのまま決めます。誰も聴いていない場所での練習が、全ての土台になります。
「舞台の上での演奏は、一人の練習の積み重ねが形になったものに過ぎない」といったことはよくある話です。

一人で弾く時間を大切にしている人の演奏には、他の人には出せない深みがあります。それは技術だけでは説明できない何かです。孤独な練習の時間が、演奏に宿ります。

これはプロフェッショナルであればあるほど、あてはまる事実だと感じます。

サイレントギターは練習の質を根本から変える

夜でもギターを弾ける環境はとても重要です、それは練習できる時間が大幅に増えるからです。
継続における最大の敵は「弾けない日」の積み重ねです。
「今日は遅いから弾けない」という日があるでしょう、サイレントギターなどの道具を活用することで、弾けない日をほぼなくすことができます。
その「弾けない日」といった敵を道具の選択で排除できることは、上達において大きな転換点となります。

夜でもギターの音を心置きなく出せる方もいるでしょう、その方は本当にラッキーです

今もギターを弾き続けている理由

ギターを弾き続けている理由は技術が上がったからではありません。
ギターを弾いている時間が、一日の中で最も自分に戻れる時間だからです。仕事でも家族でもなく、ただ自分のために音を出す時間。その価値は、年数を重ねるほど大きくなっているように感じます。

始めた頃は「うまく、かっこよくなりたい」という気持ちが動機でした。今は違います。弾くこと自体が目的になっています。うまくなることやかっこよく弾くことへの焦りが消えた後に残るのが、本当の意味でのギターとの関係だとお思うのです。この関係を持てた人は、やめる理由が必然的になくなります。

ギターは、続けた人だけが見える景色を持っています。その景色は、言葉では完全には伝えられません…。
ただ、続けている人は多くが同じように言うでしょう。「もっと早く始めればよかった」ではなく、「やめなくてよかった」と。

特にギターの構造をいかした最高のフレーズ、気持ち良く大好きな楽曲を演奏している時の高揚感は、涙が出るほど気持ち良く何にも代えられない程の満足感を得る事でしょう。
「一人の演奏」で、それを感じられます。

これは多くの聴衆の前で演奏が上手くいったときのアドレナリンとはまた別のものですが、その演奏会で出るアドレナリンに匹敵するであろう感情の高揚を得ることができます。

まとめ:長く続けた先にしか見えない景色があります。

最初の1年が最も大切です。そこを超えた人は、ほぼ一生弾き続けます。今まさにその1年の中にいる人へ。続けてください。下手でいい。5分でいい。誰にも聴かせなくていい。ただ、今日も触れてください。その積み重ねの先に、言葉では伝えられないものがあります。

30年ギターを弾いてわかったことを解説

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