― 初心者が知っておくべき音の考え方と、演奏が成立する理由 ―
サイレントギターでクラシックギターは本当に演奏できるのか。
初心者ほどこの疑問を強く持ちますが、
実はこの違和感は経験者にも共通しています。
- 生ギターと感覚が違う
- 音に違和感がある
- クラシック向きではないのでは?
この記事では、
サイレントギターとクラシックギターの関係を軸に、
初心者がつまずきやすい「音」の正体と、
実際に演奏が成立する理由を解説します。
サイレントギターはクラシックギターの代わりになるのか?
まず最初に、多くの検索ユーザーが抱えている
根本的な疑問から整理します。
サイレントギターは生ギターと同じ楽器ではない
サイレントギターは、
生ギターの音量を下げただけの楽器ではありません。
- 生ギター:箱鳴りで音が完成する
- サイレントギター:出力先で音を作る
構造そのものが違います。
この違いを理解しないまま
「同じ感覚」で弾こうとすると、
クラシックらしく感じられない原因になります。
クラシックが弾けないと感じるのは初心者だけではない
実はこの違和感は、
初心者だけでなく経験者でも感じます。
理由は単純で、
音の前提(どこで音が完成し、何が音を決めているのか)を教わる機会がほぼ無いからです。
サイレントギターは
「弾けば音楽になる」楽器ではなく、
「音を作って初めて音楽になる」楽器です。
とはいっても、大規模な機械が必要だったり、膨大な前知識が必要という事ではありません。
サイレントギター×クラシック演奏目的で購入する際の注意点
ヤマハサイレントギターSLG200NW: 必ずこの「NW」がついているモデルを選ぶと良いです。
サイレントギターSLG200NWは、クラシックギターサイズのネック指板により、クラシックギター奏者にも違和感の無い演奏ができるバリエーションモデル。
とのことですが、NWがつかないギターでは生クラシックギターへの持ち替えが困難になります。
ネックが細すぎて弾きにくいということになります。
サイレントギターの音はどこで決まるのか?

ここからが本題です。
サイレントギターの音は、弾き方だけで決まるものではありません。
特にクラシックを演奏する場合、次の3つが大きく影響します。
- ギター本体のツマミ(主に「低音-ベース (Bass)」と「高音-トレブル (Treble)」を指します)
- 出力先(スピーカー・ヘッドホン)
- 曲との相性
この3つは必ずセットで考える必要があります。
どれか一つでも欠けると、
音が不自然になり、
「クラシック向きではない」と感じやすくなります。
ギター本体のツマミ(Bass / Treble)の考え方
- 低音がよく響くスピーカー
→ Bassを絞り、Trebleを上げる - 高音が強く出るスピーカー
→ Trebleを絞り、Bassを上げる
調整のコツは「低音-ベース (Bass)」と「高音-トレブル (Treble)」どちらも中心から見て1/3程度左右に回すくらいが理想です。
そして低音が響くか高音が強く出るかは、聴き手本人の感覚を基準にしてOKです。
もし判断基準を持つとしたら、まずはどちらのつまみも中心に設定して音を出してみましょう。
低音がよく響くスピーカーの場合
低音弦6弦を鳴らして、音が響きすぎて割れる(ビビる)と低音が効きすぎています。
Bassを絞り、Trebleを上げることで音が安定します。
高音が強く出るスピーカー場合
爪が弦に当たる音が気になるくらい鳴っていると、高音が出過ぎている状態です。
Trebleを絞り、Bassを上げることで音が安定します。
出力先(スピーカー・ヘッドホン)が音の印象を決める
サイレントギターにおいて、
スピーカーは単なる再生装置ではありません。
生ギターでいう
ボディの役割を担います。
- 低音の支え
- 和音の広がり
- 音の伸び方・消え方
これらは
スピーカー次第で大きく変わります。
とてもリーズナブルにバッテリー持ちも良く、安定した音の出るスピーカーが多くあります。
ただ一つ注意を、音の遅延がでるスピーカーには注意して下さい。(演奏はできません)
サイレントギターは反応の速さが重要になります。
自分が実際に使っているスピーカーはTribit XSound Goです。

ヘッドフォンを利用した音について
ヘッドホンについても使っているものを紹介はしていますが、正直なところ空間を通さないヘッドフォンの音には限界があります。
絶対に音が出せない夜間などの状況では重宝するので、そういった時の練習や譜読み、運指の確認で使うと効果が体感できます。
何十万円もするような高級ギターアンプはサイレントギター×クラシック演奏目的では必要ありません。
もちろん100W級のアンプも繋げましたが、クラシックギター自体そこまでの出力を必要としない事と、繊細な音を作り出せないことが要因となりました。
実際の演奏で確認するサイレントギターの可能性
私自身あまり理論だけでは納得できない人なので、
ここで実演の話をします。
同じサイレントギターでも、
- 音の設計が整っていない状態
- クラシック向けに調整した状態
では、
演奏の印象が変わります。
実際のクラシックギター独奏を通して、
サイレントギターでも
音楽として成立することを確認してください。
サイレントギターは、あらゆるレベルの演奏者に機能する楽器
サイレントギターの価値は、
初心者向け・練習用という枠には収まりません。
生ギターでしかできない表現があるのと同じように、
サイレントギターにしか持ちえない特性があります。
サイレントギターでは、
音がどのように作られ、どの段階で変化しているのかが
非常に分かりやすくなります。
音や環境の制約を解消し、
ギターに触れる頻度を自然に増やし、
音作りから表現、楽曲の完成までを
一つの流れとして扱える。
これが、サイレントギター最大の特徴です。
演奏レベルが変わっても、
サイレントギターの役割が変わるだけで、
価値が失われることはありません。
だからこそ、
レベルを問わず使い続けられる楽器なのです。
サイレントギターはクラシック練習の土台になる
最後に、この記事の結論です。
正しい知識があれば初心者でも迷わない
サイレントギターでクラシックが弾けないのではなく、
弾き方と音の考え方が共有されていなかっただけです。
サイレントギターからクラシックを深めるという選択
このブログとYouTubeでは、
- サイレントギターでの音作り
- クラシックギター独奏の実例
- 楽譜と練習法を組み合わせた
Freemanメソッド
を通じて、
「サイレントギターでもクラシックは弾ける」
を実感できる環境を提供していきます。
Freemanメソッド(初級~中級卒業コース)の詳細はコチラ
