基準は一つだけです。「末長く続けられるかどうか」。それ以外は全て副次的な条件です。
ギター選びはワクワクします、しかし迷います。
基準を定めて後悔しないギター選びをしましょう。
ギター選びで後悔する人には、共通した選び方があります。
- 見た目が好きで買ったが、音が出せない環境で使えなかった
- 安さで選んだが、弦高が高くて弾きにくく、音が出ないまま挫折した
- 人気モデルを買ったが、スチール弦で指が痛くて続けられなかった
これらは全て、「続けられるかどうか」という基準以外で楽器を選んだ結果として起きています。
ギター選びに失敗した人の共通点は、楽器の「持っているとき」の満足度で選んでいることです。
- 見た目がかっこいい
- 触った感触がいい
- ブランドが好き
これらは全て「持っているとき」の話であり、「毎日使い続けるとき」の話とは違います。楽器選びの基準を一つに絞ります。それは「自分の環境と条件の中で、最も続けやすいか」です。
後悔しないギターの選び方を実践
自分の練習環境を先に言語化する
楽器を見る前に、自分の練習環境を書き出してください。
- どこで弾くか
- 何時に弾くか
- 誰が近くにいるか
- 予算はいくらか
この情報を持った上で楽器を選ぶと、選択肢が自然に絞られます。
環境の情報なしに楽器を選ぶことは、行き先を決めずに交通機関を選ぶことと同じです。どれほど高性能でも、自分の環境で使えない楽器は意味がありません。
書き出してみると、多くの人が同じ条件を持っていることがわかります。
- マンション住まいで音が出しにくい
- 夜しか時間がない
- 指の痛みが心配
- 長く使える楽器が欲しい
これらの条件が揃った状態で楽器を選ぶと、答えは自然に見えてきます。
「弾いてみたい」より「毎日弾き続けられる」を優先する
見た目がかっこいい楽器を買った後、音の問題や指の問題で弾けない日が続くことは、ギターへのネガティブな印象を積み上げます。
買った直後は満足していても、1ヶ月後・3ヶ月後に弾けていない状態になることが、楽器選びの最大の失敗です。
毎日弾き続けられる楽器は、見た目がシンプルでも、使い続けることで愛着が生まれます。
楽器への愛着は、使う前ではなく使い続けた後に生まれるものです。
3ヶ月毎日弾いた楽器は、どんな楽器でも手放しにくくなります。最初に感じた感動より、使い続けた後に生まれる愛着の方が、長く続ける動機として強力です。
長期コストで考える
楽器の本体価格だけを見て判断しないことが重要です。
- 防音対策にかかる費用
- 練習場所の確保にかかる費用
- 教室に通う費用
- 移動時間のコスト
これらを含めた総コストで比較すると、最初の楽器選びの判断基準が変わります。
一見高く見える楽器が、周辺コストをまとめて解決することで最もコストパフォーマンスが高い選択肢になる場合があります。
例えば、音の問題を楽器本体で解決できる選択肢を選んだ人は、防音工事・防音グッズ・スタジオ代が不要になります。5年間の総コストで計算すると、楽器本体の価格差は誤差の範囲になることがあります。
楽器の価格を単体で判断せず、それが解決する問題の価値と合わせて判断することが、後悔しない選び方の実践です。
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後悔した選び方のパターンを3つ整理する
パターン①:見た目・ブランドで選んだ
- 憧れのギタリストが使っているモデルを買う
- 見た目がかっこいいモデルを選ぶ
これは動機としてかなり正当なのですが、そのギターが自分の練習環境に合っているかを確認せずに購入すると、後悔が生まれる可能性があります。
買った後に「でも音が出せない」「でも指が痛い」という問題が残ります。見た目とブランドへの満足は、続けられない楽器では短い期間で薄れてしまいます。
パターン②:価格の安さで選んだ
とりあえず安いものを買って、続けられたら良いものを買い直そう。
この発想は一見合理的ですが、極端に安価な楽器は弦高が高く音が出しにくいことがあります。
音が出しにくい楽器での練習は、技術の問題ではなく楽器の問題で挫折するリスクを生みます。挫折した後に「あの楽器が悪かっただけで、自分には向いていなかったわけではない」と気づく人が多い。
最初の楽器には最低限の品質への投資が必要です。
パターン③:人に勧められたものを選んだ
楽器店の店員に勧められた、友人が使っているものを選んだ。
他者の意見はもちろん参考にはなりますが、自分の練習環境という情報なしに選んだ場合、自分の条件に合わないものを買う可能性があります。
最終的な判断は、自分の環境を理解した上で自分が行う必要があります。
唯一の基準に照らして、私の答えを正直に伝えます
「末長く続けられるかどうか」という基準で楽器を選んだとき、私がたどり着いた答えは(「現在は」ですが)サイレントクラシックギターでした。
スピーカーを通した小音量での演奏、必要に応じヘッドフォンが使え、クラシックギターとしての音色コントロール、EQによる音の調整、軽量で場所を選ばない利便性、ナイロン弦による指への負担軽減。これらは全て、続けるための条件を満たしています。
この選択が全員に正解かどうかは、あなたの環境次第です。しかし私と同じ条件を持つ人、夜でもギターが弾きたい(夜しか弾けない方含め)、マンション住まい、一人で完結したい、クラシックギターの音楽を楽しみたい、この条件に当てはまる人には、同じ答えが機能する可能性が高い。
まとめ:基準は一つ。続けられるかどうか。
ギター選びで後悔しないために必要なのは、判断基準を一つに絞ることです。
「末長く続けられるかどうか」という基準で選んだ楽器は、見た目や価格より長く手元にあり続けます。
今日、自分の環境を書き出して、その環境で最も続けやすい楽器を探してください。その判断が、後悔のない楽器選びの始まりです。
